運の悪い男の日々

人生,労働,不運,金

排出装置、何もなく

寒くなってきた。

仕事から帰れば外は夜。

自炊をすれば、あれが無いこれが無い。あったと思えば期限切れ。

最近は茶で腹を満たしている。

沸かしては飲み、沸かしては飲み、沸かしては飲み・・・

この前一回にどの程度沸かしているのか計ったら600mlだった。

人は一日2Lも水分があれば充分らしい。

一日に7回くらい沸かしている。

その証拠にトイレで

出しては流し、出しては流し、出しては流し・・・

俺の人生、摂取した物を排出する以外何も無く、感情も無く、余裕も無く、金も無く、勝ち負けも無く、幸せも無く、波乱も無く、何もなく。

時間の経過

気が付けば11月も終わりに差し掛かっている。

気が付けば今年も終わっているだろう。

時間の経過が今まで感じたことが無い程に早く、日々最高速度を更新し続けている。

それは決して良い意味ではない。

限りなく濃度の薄いモノを更に何倍にも薄めているような毎日。体が生理的に起き眠るだけの毎日。

楽しみも喜びも何も無く、疲れと辛さは呼吸のように無意識的な物に成り下がった。

時間が記憶に残らず、眠りという致し方ない区切りのみが毎日の記録。

それ故、時間の経過が速い。

死が近い。

明日よ来るな

夜を不正に延ばしている。

明日は代償として寝不足のまま仕事に向かねばならない。

布団の中で寝てしまえばいいものを、眠気に抗うように通知のないメール画面をスクロールしていた。

一年くらい前にバイト先で知り合った可愛い女の子のアイコンが彼氏らしき人物の後ろ姿に変わっていた。

好きだったわけでもなく、もう二度と会うことのない無関係な人間に悶々とした。

俺より年下。今は確か大学3年生だと思う。

きっと毎日が幸せで、楽しく過ごしているのだろう。

俺は毎日辛い。

時間の平行を知らせないでくれ。残酷だ。

明日もまた、、、

震える携帯と自分

久々の更新。

 

今日は初めて会社をさぼった。厳密にいえば無断欠勤ではなく、しっかり仮病を使って休んだのでさぼりではないのかもしれないが、とにかく行きたくなくて休んでしまった。

今の仕事があまりにも自分に向いていないことが分かってしまった。

まだ入社して1年も経っていないので、諦めるには早いだの、まだ分からないだの、ここで辞めたら何も続かないなどと言われそうだが、絶対に向いていない。

今日も社用携帯が着信まみれだった。本当は仕事の日なのでしょうがないけども、あのバイブレーションの音は恐怖でしかない。

もう既にモチベーションは尽きた。

毎週毎週、やるべきことを休み明けの自分に託して、何とか頑張ってこなしてきたが、もう休み明けの自分では処理できない程、爆弾が溜まっている。人からみれば当たり前で頑張りですら無いのかもしれないのが辛い。

携帯は会社のカバンの奥に入れた。タオルをクッションにして音が聞こえないように。

明日は絶対に出社する。積み上げてきたものを崩さないように小さな勇気を持って。

出社すれば溜まった仕事に取り掛かるしかない。きっと無理だ。いや、絶対無理だ。

でも1週間後の自分はきっと生きているだろう。

客に怒られても、仕事でミスをしても生きているだろう。

 

12時間も寝たからポジティブな文章になった。

ポジティブな人はたくさん寝ているのだろうか。

私について

灯に群がる虫に意思は無い。本能に動かされているだけ。

 

深夜、私はコンビニへ行き金を下ろす。明日の朝、起きてすぐパチンコを打つ為だ。

依存症とは恐ろしく、辞めようとする意志に抗うことが出来ない。

数学など私の前では根拠にならず、目の前にあるのは決まりきった不運と不幸だけ。

それを分かっていながら私は明日の朝パチンコを打っているのだろう。

虫と同等・・・?

 

失礼した、彼ら?彼女?らは本能に従い未来へと命を紡いでいる。

意味のある生涯を送っているのだ。

私の無意味で空虚な人生とは全くもって違う。虫様どうかお許し下さい。

 

店に入れば、外の夜と店の灯りで窓ガラスに自分の姿が鮮明に映っていた。

生気など微塵も感じさせない。

刻まれた皺には含蓄など皆無。ただ容姿を衰えさせるだけの線として存在している。

最後に本心で笑ったのはいつであったか。頬は重力に従い空っぽの頭と共に地面に向かって垂れている。

 

店を出れば道路が、川が、建物が目に入る。

道路では車に轢かれて死ぬことを考え、川では溺死することを考え、建物を見れば飛び降りることを考えた。

 

文章の終点が見つけられない。眠い、このまま永遠に目が覚めなければ良いのに。

同時刻、サザンオールスターズに憧れて

サザンオールスターズ最後の夏フェス。5万人が熱狂」

寝る前のスマホ時間。このニュースが目に映った。

23日午後5時50分。サザンオールスターズのメンバーがステージに登場。

そこから約100分、歓声に包まれながら素晴らしいパフォーマンスを披露した。

 

23日午後5時50分。私は仕事でミスをして絶望していた。

そこから約120分、途方に暮れて残業をした。

 

同じ世界、同じ時間に起こった出来事。

 

私はよく、例えば人身事故が起こりました、というニュースを見ると、その時間自分が何をしていたかを考える。

私が優雅に家で読書をしていたあの時、人を轢いて人生が墜ちた人がいたのだと思うと関係ないはずの自分まで不安になってしまう。

何が起こるか分からないという当たり前のことを現実に感じさせてくるのがニュースというもの。

良い事も悪い事も何が起こるか分からないけれど、人生を削って生活費を稼いでいるとどうしてもリスクばかりを抱えているような気がしてならない。

10億円の1%は1千万で、100万円の1%は1万円。お金持ちにお金が簡単に集まるように、人生もまた、幸せには幸せが集まりやすいのかもしれない。もちろんその逆も然り。

私には不安しかない。そして不安は現実に不幸を呼ぶ。

人間の人生には明確に上下関係がある。

そして私は紛れもなく下の、下にしか生きられない人間なのだろう。

 

news.yahoo.co.jp