今年に入ってからパチンコの下振れが酷い。
確率分母以内に当たることが珍しいほどだ。
心が墜ちていく、、、
だが、所詮確率だということを忘れてはいけない。全ては過程だから。
などと、冷静を気取っているが
いい加減勝たせてほしい。イライラするし貯金もパンクしそうだ。
疲れた、頭痛い、だるい。
一刻も早く寝るべきこんな状況で、俺は泡を吹いたカニのように歯磨き粉と歯ブラシを口に挿したまま真っ暗闇の天井を一時間近く眺めていた。
正確に言えば天井を見つめたまま硬直していた。何も考えず、ただひたすらに。
それほど疲れていた。
このままいくとストレスで1か月以内に俺の頭はハゲ散らかし、顔面からは脂が大量に分泌され、内臓の不調は腹痛と下痢となって俺を襲うだろう。
考えただけでも恐ろしい。
だが、何より恐ろしいのは、まだ社会人生活が始まって2週間だということ、、、
晩御飯にししゃもを焼いた。
アイスランド産ししゃも「オス」
ししゃもと言えばメスで、魚を食べるというよりも卵を食べるイメージだった。買うときに気づいていればオスのししゃもなんて買わなかったと思う。
でも、買ってしまったものはしょうがないので焼いて食べてみるとめちゃうまい。
メスの身とは全く異なる、脂の乗った肉厚な身。旨味を感じる。
あまりのうまさに調べてみると、メスは卵に栄養を取られているので卵以外の身の部分は味に劣り、体全体に栄養を蓄えるオスのほうが食べるにはおすすめだそう。
ししゃもは安いので一人暮らしの食卓に最適だ。
これからはオスのししゃもを買うことにする。
社会人になり、初めての休日がやってきた。
それはつまり一週間を乗り切ったということで大変喜ばしいのだが、いざ休日になってみると今までのそれとは全く異なることが分かった。
というのも自分は休日とは仕事のない自由な日だと思っていた。
しかし、実際は違った。
休日とは仕事での消耗を回復させる日なのだ。
つまり自由であって自由じゃない。休日に体力(精神)を消耗するようなことがあってはいけないのだ。
一週間で疲れ果て消耗した心と体。そのキズと汚れを治さなければ、、、
休日においても次の出勤について考え、備え、行動する。
その時点で本当の自由はもう無いのだと実感した。
明日は寝て過ごそう、、、
配属が決まった。
自分は強く希望した部署など無かったので配属に関して特に思うところはなかった。
問題はその後、配属先の先輩方が俺を歓迎してくれた。
不安半分、辛さ半分。
彼らは知らない。俺という人間を。
たった二日で疲れ果て、こんな情けない文章をネットの片隅に書いている自分を。
少なくとも人に歓迎されるような人間ではないのだ。
一通り配属の発表が終わった後、飲みに誘われた。
普通は飲みに誘われたら嬉しいものだと聞く。でも自分は、、、、
酒が飲めないからウーロン茶とソフトドリンクを飲む。
一人だとたくさんご飯を食べられるのにどうして今日みたいな日は食欲が湧かないのかわからない。「少食だね」なんて言われる始末。
家に着いた頃には時刻は21時を回っていた。
喉の奥から何かが飛び出してくる感覚。体調と精神に不安を感じる夜。
ここに来る前、心に多くの糸を紡いだはずだ。何重にも何重にも。
その糸が早くも切れかかっている、、、
もう寝ないと。
明日も仕事だから、、、