運の悪い男の日々

人生,労働,不運,金

車道

車道を歩く老人がいた。

仕事で急いでいたから、邪魔だと思い追い抜いた。

顔と服装は一瞬目に入ったが一瞬で忘れた。

1週間も経てば車道にいた老人など思い出すこともなくなる。

私みたいだと思った。

一瞬目に入る、一瞬でいなかった存在になる。

歩く場所を間違えて、間違えてない人に抜かされる。

私を抜かしていった人達は私のことなど思い出さないだろう。

どこを歩けばいいのだろう。