運の悪い男の日々

人生,労働,不運,金

生活日記

暖かい部屋にて

今冬、初暖房。 部屋が暖かいと快適だ。 本を読むとき片手を股の間に入れる必要もなく、ノートパソコンも氷ではない。 私は暖房を使える人間なのだ。 私は寒ければ部屋を暖め、逆に暑ければアイスクリームを食べられる。 良い人生とは何だろう。 人が羨むよ…

車道

車道を歩く老人がいた。 仕事で急いでいたから、邪魔だと思い追い抜いた。 顔と服装は一瞬目に入ったが一瞬で忘れた。 1週間も経てば車道にいた老人など思い出すこともなくなる。 私みたいだと思った。 一瞬目に入る、一瞬でいなかった存在になる。 歩く場…

排出装置、何もなく

寒くなってきた。 仕事から帰れば外は夜。 自炊をすれば、あれが無いこれが無い。あったと思えば期限切れ。 最近は茶で腹を満たしている。 沸かしては飲み、沸かしては飲み、沸かしては飲み・・・ この前一回にどの程度沸かしているのか計ったら600mlだった…

時間の経過

気が付けば11月も終わりに差し掛かっている。 気が付けば今年も終わっているだろう。 時間の経過が今まで感じたことが無い程に早く、日々最高速度を更新し続けている。 それは決して良い意味ではない。 限りなく濃度の薄いモノを更に何倍にも薄めているよう…

明日よ来るな

夜を不正に延ばしている。 明日は代償として寝不足のまま仕事に向かねばならない。 布団の中で寝てしまえばいいものを、眠気に抗うように通知のないメール画面をスクロールしていた。 一年くらい前にバイト先で知り合った可愛い女の子のアイコンが彼氏らしき…

私について

灯に群がる虫に意思は無い。本能に動かされているだけ。 深夜、私はコンビニへ行き金を下ろす。明日の朝、起きてすぐパチンコを打つ為だ。 依存症とは恐ろしく、辞めようとする意志に抗うことが出来ない。 数学など私の前では根拠にならず、目の前にあるのは…

与えられた私の幸運

確率の収束、運の平等、栄枯盛衰、 要は、良い事も悪い事も同じように訪れるということ。 根拠は無いが私が信じているものの一つである。しかし、近頃は揺らいでいる。 私の思う悪い事とは、例えば数学的確率の下振れや仕事や生活に関することであり、事実、…

存在

すみませんと訳もなく謝りながら人混みを駆けていく。 肩がぶつかり怪訝な顔を向けられる。しかし、呼び止められる程ではない。 顔も名前も分からない、意識の外にいる人間。 記憶に残らない人間。 他人から見た私の存在。

切腹

何もかもを諦め、辞め、生命を維持するためだけに働き、日々、次の休日まであと何日・・・と、休日など来ても特にすべきことも無いのだけれど、毎日が乗り越えなくてはならない壁のような生活を送っている。 まだ二十数年の僅かな人生ではあるが、その僅かの…

知人の生活

田舎は信号機が少ない。気がする 車の切断を見計らっていると、見覚えのある顔が視界に入った。 運転する知人Aと知らない男性。 知人程度なのだから彼女が誰と居ようが関係ありません。 人間の相関図という人が当たり前に持っている物を自分は持っていなかっ…

あすから9月

4月に決めた、 本棚の1段を小説で埋めることはできなかった。 仲の良い友達を作ることはできなかった。 車を買うことも、貯金もできなかった。 何も出来なかった。 8月31日夜。明日から9月。 もう9月。 気温も下がる日々。

怒鳴るクレープ屋さん

マップを少し確認したかっただけ。 そこに店があること知らなくて、20秒くらい店の前に車を停めてしまった。 中から店員が飛び出してきて 「おい!車!!」 「何考えてんだ!」 「ふざけんな!」 と、怒鳴られた。 過失とはいえ、商売を妨害する行為であり、…

「ほらタオル」そんな生活してみたい

風呂から上がり、タオルが無かった。 風呂場から出て、数歩、数十歩歩き、クローゼットを開けてプラスチックの収納ケースを開けタオルを取り、垂れる雫が最低限になるよう確かに戻る。 足跡を拭く。 本当は 「タオルとって」 裸を見ないように隙間から 「ほ…

こうどうりょくなしお

元々、パチンコが好きで、将来的にはパチンコ関係の仕事に就きたいと思っていた。しかし、度重なる不運に見舞われ、自分は日本国で、いや、世界で一番運の無い男だということを知った。 そんな運の無い男が、最も運を必要とするパチンコという遊戯において、…

暗い部屋を好むようになったきっかけ

部屋を暗くしないと落ち着かなくなった。極端な話、暗闇にろうそく一本だっていい。 その始まりは今から4年ほど前だろうか。 実家にある自分の部屋は、家具をずるずる引きずって掃除をしていた昔の自分のせいで床が傷だらけだった。 そしてある瞬間を境に僕…

ニキビ北斗七星

ニキビは思春期の産物で大人になれば自然に消えてなくなるものだと思っていたが、鏡には相変わらずニキビが映る。 社会人になり、否が応でも早寝早起きが徹底され、規則正しい生活であるはずなのに何故ニキビが無くならないのだ。 今日もまた新たな生命が生…

記憶を取り戻したところで

シャワーを浴びていると度々起こる「あれ、体洗ったっけ」現象。 不安になったらもう終わり。我々社会人にはスメルを防ぐ義務がある。 そうして、ボディタオルに石鹸を乗っけるのだが、大体その瞬間思い出す。 体を既に洗っていることに。 しかし、もう遅い…

趣味読書の馬鹿

ギャンブルや風俗の誘惑に容易く捕まる俺のような低俗な人間が何故読書を好むのか、 正直言う。頭の良い人間に憧れているからである。 しかし、単なる物語ならともかく、なんとか論などという本は些か読むのに苦労する。 相当な覚悟を持って、朝からスマート…

人間の高みへ、生まれ変わりを目指す

パチンコから足を洗う。 俺は車が欲しい。車を買って日々を充実した物へと変えていく。 もうパチンコなんてやらない、絶対に。 人間として、次の段階へと歩を進める。 高みへ、生まれ変わる。 黒をグレーに、グレーをホワイトに。 日常を隠す必要が無い程に…

今年度初スイカ

今年初めてのスイカに心躍らせたが、食べてみると甘くない。 まだ早かった。 今年こそは旬を大事に生活していきたい。 人生に楽しみを・・・。

人生で初めて号泣しながら起きた日

夢を見ていた。内容も詳細に覚えている。 自分で開発したロケットを宇宙に飛ばしたいと語る一人の男。 開発費用を賄うために、タクシーの運転手をしているらしい。 そんな男の話をタクシーの車内で聞き、感動した俺は、完成したロケットの発射を見届けるべく…

完成しない部屋

快適な読書環境を整えるため、いくつかの家具を買った。 が・・・、 届くと同時に足りないものが目に見えてしまう。 文字を照らす灯り、茶を置くテーブル・・・。 足りないものが届くまで、不完全な空間に悶々として生活しなくてはならない。 届いて嬉しかっ…

ハリボテの男

緊張してません。(緊張で汗が止まりません。) 元気です!(疲れてます!) 大人は全部見せかけなのだ。

忘れられた傘のような人間

また傘を忘れてしまった。 雨が降っていて必要だから持っていく。 雨が止んだ帰り道、必要がなくなって忘れられる。 自分も忘れられた傘なのかもしれない。

地図を見る男

木曜日の夜9時。かつて働いていたバイト先を地図の上から眺めてしまう。 この曜日のこの時間、いつも一緒に働いていたことを思い出す。 家にいるのに檻の中にいるような、そんな感覚を覚える。 今何をしてるのかな、と想像するのにロマンはあるが、 今これを…

大トロを躊躇なく買いたい

スーパーに行ったら、大トロが1パック2,700円で売っていた。 国産で脂も乗っているが、なにぶん2,700円。 スーパーで値段を気にせず買い物をする。 それが本当の幸せ、と誰かの言葉を思い出した。

キャッシュカード預かりフレンド

主に男女の関係に○○フレンドというものがあるが俺はキャッシュカードを預かってくれるフレンドが欲しい。 「好きなタイプは?」と聞かれて「厳しくて自分を管理してくれる人」と答えると大抵ドン引きされるかキモイと言われる。 俺は財布も握られていたいし…

爆弾解除

現在の借金総額15万円。 一週間前は7万だったのに・・・。 借金が癖になってはいけない。そろそろ本格的にマズイ事態。 これ以上の借金は何としてでも阻止する所存・・・。

生活力皆無

金の管理が出来ないのは当の然。 食材を買うときは思考が鈍る。欲求不満が食欲に偏っている。 今日も今日とてパチンコでボロ負けしたにもかかわらず、スーパーで冷凍食品を見境なく籠にぶち込んだ。 レジでハッとするももう遅い。電子マネーをチャージしよう…

何もかもが尽きていく

午前、予約した美容院に行き伸びた髪を切る。 女性アシスタントとの会話で少し心が潤うも、お会計で財布の金が尽きて萎える。 ちなみに口座に金はない。 家に帰り空腹を満たすためパスタを茹でるが、パスタソースの貯蓄が尽きる。 夕食に備え米を炊くが、2杯…